投資信託とは

投資

「貯金だけではお金が増えない時代って言うけれど、投資なんて怖くてできない」

「新NISAのニュースをよく見るけど、結局何から始めればいいの?」

「投資信託って、普通の株と何が違うの?」

物価がどんどん上がり、お金の将来に不安を感じる現代において、私たちの大きな味方になってくれるのが「投資信託(とうししんたく)」です。

結論からお伝えします。

「もしあなたが『投資のプロでもないし、毎日チャートを見る暇もない普通の会社員』なら、資産形成の正解は投資信託の積み立て、ほぼ一択です」

かつては「大金持ちがやるもの」というイメージだった投資ですが、今やスマホ一つで、しかも「月々100円」というお小遣い以下の金額からプロに運用を任せられる時代になりました。さらに、利益に税金がかからなくなる「新NISA(少額投資非課税制度)」の後押しもあり、投資信託を始めるハードルはかつてないほど下がっています。

この記事では、投資信託の仕組みが全くわからない初心者の方に向けて、「投資信託ってそもそも何?という基本」「株式投資との決定的な違い」「失敗しないための選び方」「実際の始め方」まで、日本一わかりやすく解説します!

そもそも投資信託とは?「お金の幕の内弁当」と覚えよう

投資信託をめちゃくちゃ分かりやすく例えるなら、「たくさんの投資家から集めたお金で、プロが作る『お金の幕の内弁当』」です。

通常、任天堂やトヨタといった有名企業の株を個別に買おうとすると、数十万円から数百万円という大きなお金が必要になります。また、その1社が倒産したり業績が悪化したりすれば、あなたのお金は一気に減ってしまいます。

そこで登場するのが投資信託です。

投資信託の仕組み

  1. たくさんの投資家(あなたも含めた数万人)から、少しずつお金(100円〜数万円)を集めて、大きなお金の束を作ります。
  2. その大きなお金の束を、投資のプロ(ファンドマネージャー)が、世界の何百、何千という企業の株や国債(国の借金証書)にバラバラに分散して投資します。
  3. そこで生まれた利益が、投資した金額に応じてあなたに還元されます。

つまり、あなたが1,000円分だけその「幕の内弁当(投資信託)」を買えば、間接的に世界中の数百社に1円ずつ小分けにして投資しているのと同じ状態を作れるのです。これが投資信託の最大の強みです。

ここが違う!個別株投資と投資信託の「3つの比較」

「普通の株(個別株)を買うのと、何がそんなに違うの?」という疑問を持つ方のために、重要な違いを3つのポイントで比較してみましょう。

比較項目個別株投資(例:トヨタ株を自分で買う)投資信託(プロにお任せのセット商品)
必要なお金最低でも数万円〜数十万円が必要100円から好きな金額で買える
手間の多さ企業の業績を調べ、毎日値動きを見る必要があるプロにお任せなので、買って放置でOK
リスク(危険度)その1社がダメになると大損する(ハイリスク)数百社に分散しているため、大損しにくい(ローリスク〜ミドルリスク)

個別株が「自分で運転するスポーツカー(スリルはあるが事故のリスクも高い)」だとすれば、投資信託は「プロが運転する大型バス(目的地まで安全に連れて行ってくれる)」のようなイメージです。

忙しい会社員や、大損したくない初心者がどちらを選ぶべきかは一目瞭然ですよね。

初心者が絶対に知っておくべき「2つの大原則」

投資信託は初心者向けとはいえ、立派な「投資」です。銀行の貯金とは違って、元本保証はありません(元割れのリスクがあります)。

しかし、次の「2つの大原則」を守れば、そのリスクを極限まで減らし、安全にお金を増やしていくことができます。

原則①:長期(10年以上)で保有すること

投資信託は、1ヶ月や2ヶ月で一喜一憂するものではありません。

世界経済は、一時的な大不況(リーマンショックやコロナショックなど)を挟みながらも、長期的には右肩上がりに成長し続けています。

過去のデータでは、投資信託を15年以上持ち続けた場合、どのタイミングで始めても全員の資産がプラスになったという驚きの結果も出ています。「一度買ったら、10年は存在を忘れる」くらいのスタンスが一番成功します。

原則②:毎月コツコツ「積立投資」をすること

「今が買い時かな?」「これから下がるかな?」と買いのタイミングをプロでも見極めるのは不可能です。

そこでおすすめなのが、毎月決まった日に、決まった金額(例:毎月1万円)を自動で買い続ける「積立投資(インデックス投資)」です。

これは「ドル・コスト平均法」と呼ばれる超強力な投資手法で、価格が高いときには少なく、価格が安い(暴落している)ときには自動的に多くの量を買い付けることができるため、平均的な購入コストをグッと抑えることができます。

失敗しない!投資信託を選ぶための「3つのチェックポイント」

投資信託のサイトを開くと、数千種類もの商品が並んでいて、初心者は間違いなく迷います。変な商品を選んで損をしないために、以下の3つの基準だけで選んでください。

チェック①:「インデックスファンド」を選ぶ

投資信託には大きく分けて2つの種類があります。

  • インデックスファンド: 日経平均やアメリカのS&P500といった「市場の平均点」と同じ値動きを目指す商品。
  • アクティブファンド: プロが独自の分析で「平均点以上の成績」を目指す商品。

「プロが頑張るアクティブファンドの方が儲かるのでは?」と思いがちですが、驚くことに、長期で見るとアクティブファンドの8割以上が、ただ平均点に連動するだけのインデックスファンドに負けています。 初心者は迷わず、シンプルで勝率の高い「インデックスファンド」を選びましょう。

チェック②:「信託報酬(手数料)」が圧倒的に安いものを選ぶ

投資信託は、持っているだけで毎日「信託報酬」という手数料が引かれます。

これが高い商品(目安として年1%以上)を選んでしまうと、せっかくの利益が手数料で消えてしまいます。

ネット証券で買える優良なインデックスファンドであれば、手数料は「年0.1%以下」という驚異的な安さのものがたくさんあります。0.1%以下のものを選べば間違いありません。

チェック③:投資先は「全世界」か「米国」を選ぶ

「どこに投資している幕の内弁当か」が重要です。おすすめは次の2つに絞られます。

  • 全世界株式(オール・カントリー、通称オルカン): これ1つで地球上の優良企業数千社に丸ごと投資できる、王道中の王道。
  • 全米株式(S&P500など): 世界の経済を引っ張るアメリカのトップ企業500社に投資する、高リターンを狙える商品。

ゼロから始める投資信託 4ステップ

それでは、実際に投資信託を始める際の手順をステップ形式で解説します。すべてスマホで完結します!

1.ネット証券で「証券口座」を開設する:手数料が一番安い。

銀行の窓口に行ってはいけません(手数料の高い商品を勧められます)。スマホから「SBI証券」や「楽天証券」などの大手のネット証券にアクセスし、口座開設の手続きをします。

2.「新NISA(つみたて投資枠)」を申し込む:税金をゼロにする必須設定。

口座開設の途中で「NISA口座も一緒に開くか」を聞かれるので、必ずチェックを入れます。これにより、将来得られる利益への税金(約20%)がすべて**非課税(タダ)**になります。

3.優良なインデックスファンドを選ぶ:月100円からでOK。

検索画面で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」といった、手数料が安く人気の高い定番商品を選びます。

4.毎月の「積立金額」と「引き落とし方法」を設定する:あとは完全自動。

「毎月●日に5,000円分買う」といった設定をします。クレジットカード払い(クレカ積立)に設定しておくと、投資をしながら毎月ポイントも貯まるので非常にお得です。

まとめ:10年後の自分のために、今すぐ少額から始めよう!

投資信託について、大切なポイントをまとめます。

  1. 投資信託は、100円から世界中に分散投資ができる「お金の幕の内弁当」。
  2. 初心者の必勝法は「長期保有」と「毎月のコツコツ積立投資」。
  3. 商品は「インデックスファンド」かつ「手数料(信託報酬)が0.1%以下」のものを選ぶ。
  4. 「新NISA」口座をネット証券で開き、クレカ積立を設定するのがベスト。

投資を始める際、一番の敵は「暴落」ではなく、「難しそうだから、また今度でいいや」と先延ばしにしてしまうことです。

投資信託の積立は、早く始めれば始めるほど、「複利(ふくり:利息が利息を生んで雪だるま式に増える効果)」が味方してくれて、将来大きなお金になります。

最初は毎月1,000円や3,000円といった、家計に響かない少額からで全く問題ありません。まずは証券口座を開く小さな一歩から、あなたの大切な将来のためのお金を育て始めてみませんか?

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